ベンチャー企業も参入しているライブコマースのおすすめプラットフォームを紹介!選ぶときのポイントも解説

2023年11月27日

ライブコマースは、ベンチャー企業を含めたさまざまな企業がサービスやプラットフォームを展開しており、活性化してきている市場です。

しかし、ライブコマースは比較的新しい販売手法であるため、どのような販売手法であるのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、ライブコマースとはどのような販売手法かといった基礎知識から、ベンチャー企業などが提供しているライブコマース支援サービスやプラットフォーム、ライブコマースを成功させるコツまで紹介します。

ライブコマースとは?

ライブコマースとは?

ライブコマースとは、企業がSNSなどのプラットフォームなどを利用し、生配信で商品紹介をおこなう販売手法です。

ライブコマースでは、プラットフォームのコメント機能を通して、配信者と視聴者が双方向的なコミュニケーションをおこなえるのが特徴です。これにより、ECサイトでは実現できなかった実店舗のような販売ができます。

また、ライブコマースの配信プラットフォームによっては、ECサイトなどの商品ページを連携させられるため、購入までの導線がよりスムーズになる点も魅力です。

ベンチャー企業が提供しているライブコマースプラットサービスを紹介

ベンチャー企業が提供しているライブコマースプラットサービスを紹介

ライブコマースを支援するサービスやライブコマースに特化したプラットフォームが、大手だけではなく多くのベンチャー企業からも提供されています。ここでは、実際にどのようなサービスがあるのか確認していきましょう。

ライコマ

ライコマとは、株式会社The Unitが提供しているライブコマースツールです。既存のECサイト上に指定のHTMLを埋め込むだけで、手軽にライブ配信ができます。

また、ライブ配信とECサイトの連携が可能であることから、ユーザーはライブ配信中に気になる商品をカートへ追加することが可能です。視聴画面から離脱することなくシームレスな買い物ができるので、ユーザーの購買意欲を下げることなくコンバージョンさせることが可能です。

さらに、ライブコマース運用のサポートもおこなっているため、ライブコマースを初めて導入する企業におすすめです。

ライコマ公式サイト

Firework

Fireworkは、アメリカに本社がある「Loop Now Technologies, Inc」が提供している、ショート動画やライブコマース制作をサポートしてくれるプラットフォームです。

自社ECサイトやアプリにノーコードでライブコマースを導入でき、運用時の詳細なデータの収集も簡単におこなえます。カメラアプリと連動することで、スマートフォンからでも配信ができ、配信は自社ECサイト以外の複数SNSに同時配信が可能です。

全世界で1,000以上のブランドやメディアなどで導入されており、国内でもアパレル企業を中心に多数の導入実績があります。中でも、アパレルブランドの「URBAN RESEARCH」では、コンバージョン率が202%も向上した実績があります

Firework公式サイト

LIVURU

LIVURUは、株式会社Tailor Appが提供するライブコマース支援サービスです。ライブコマースのすべての工程を、ワンストップで完結できる「ライブコマースコンサルティング」を提供しています。

クライアントから販促におけるユーザーのニーズをヒアリングしたうえで、クライアントのターゲット層にマッチしたプラットフォームの選定から企画・台本作成、インフルエンサーのキャスティングまで包括的にサポートしてくれます。「見られるライブ」「売れるライブ」の実現に向け、視聴導線と購買導線を緻密に設計したうえで、ライブ配信後はPDCAを回し、ライブ配信のさらなる質の向上に取り組んでくれるでしょう。

LIVURU公式サイト

ベンチャー企業以外のライブコマースプラットフォームも紹介

ベンチャー企業以外のライブコマースプラットフォームも紹介

ベンチャー企業以外からも、ライブコマースのプラットフォームや支援サービスが提供されています。ベンチャー企業以外では、どのようなプラットフォームや支援サービスが提供されているのか確認していきましょう。

HandsUP by 17LIVE

HandsUPは、17LIVE株式会社が提供する伴走型のライブコマース支援サービスです。

HandsUPでは、コマース機能やコメント機能だけでなく、自社のECサイトを持っていなくても商品販売が可能な簡易ECサイトの構築、インタラクティブ機能、アーカイブ機能、分析機能などのライブコマースに必要な機能が網羅されたツールを提供しています。加えて、SNSと連動して配信URLを拡散できる仕組みも整えられています。

さまざまな機能が利用できることから、今までECサイトに出店したことがないような企業や店舗でも、ライブコマース事業に参入しやすい点がメリットです。

また、ライブコマース運用のスペシャリストが、目標達成まで丁寧にサポートしてくれます。ライブコマースの導入期・稼働期・定着期・本格運用期の各フェーズに合わせたコンサルティングをおこない、企業の不安を解消しながら本格運用と売上最大化まで伴奏し、サポートしてくれる点がHandsUPの強みです。

HandsUP by 17LIVE公式サイト

SHOPROOM

SHOPROOMは、SHOWROOM株式会社が運営しているSHOWROOM内でライブコマースをおこなえるサービスです。

SHOPROOMの特徴は、ライブ配信サービスのSHOWROOMに、ライブコマース機能を追加できる点です。ライブ配信の画面にカートのアイコンが表示されるため、普段SHOWROOMを利用しているユーザーが購入しやすくなる導線が確保されます。

また、ヤマト運輸と連携しており、全国の生産者や販売者の販売支援の活動をおこなっているため、今後も販売者の拡大が計画されています。

SHOPROOM公式サイト

Live kit

Live kitは、通販・EC領域において30年以上の実績があるBIPROGY株式会社(旧:日本ユニシス)が運営するライブコマース支援サービスです。Live kitを活用することで、ライブコマースを自社のECサイトやWebサイト内へ簡単に導入できます。

またLive kitでは、ライブコマースの企画から分析に至るまで、ワンストップでのコンサルティングサポートも実施しています。通販基幹システムやECサイト構築など、EC領域全般の一括サポートまで対応可能です。同サービスを使用したライブ配信はiPhone撮影での配信が可能で、画質は4Kに対応、アーカイブ機能や投げ銭機能も備わっています。

Live kit公式サイト

ライブコマースを選択するときに注目したいポイント4つ

ライブコマースを選択するときに注目したいポイント4つ

ライブコマースの支援サービスやプラットフォームを選ぶ際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、主なポイントを4つ紹介します。

ライブコマースをおこなう目的とマッチしているか

ライブコマースの支援サービスやプラットフォームを選ぶ際には、自社の導入目的を達成できるかどうかを見極めましょう。

商品・サービスの販促を目的とするのか、企業や店舗ブランドの認知度向上を目的とするのか、ライブコマースをおこなう目的は企業によってさまざまです。

ライブコマースをおこなう目的を明確にし、その目的に合った支援サービスやプラットフォームの選択が重要です。

ターゲットとプラットフォームのユーザー層が一致しているか

プラットフォームごとに、利用するユーザーの年齢層や趣向などは異なります。そのため、自社の商品・サービスのターゲット層とプラットフォームのユーザー層が一致するか確認しておくことも大切です。

ターゲット層とユーザー層が一致していれば、ライブコマースで視聴者からの共感を得やすくなり、購買行動にもつなげやすくなります。

ライブコマース運用をサポートしている会社であれば、プラットフォームごとのユーザー層を把握しているため、自社に適したプラットフォームはどれなのかを確認してみるのもおすすめです。

運用するためにどの程度のコストが必要か

利用するサービスやプラットフォームによって費用は変わるため、どの程度の費用が必要か確認しておくことも重要です。予算との兼ね合いを考慮しながら、自社に適した支援サービスやプラットフォームを選択しましょう。

販促効果を上回るほどの費用をかけてしまうと利益につながらないため、導入後の損益を具体的にシミュレーションしながら、導入を検討してください。

ライブコマース運用の支援をおこなってくれるか

初めてライブコマースを導入する場合は、運用支援までおこなってくれるサービスやプラットフォームを選ぶことも大切です。

ライブコマースのプラットフォームは無料のものもあるため、手軽に始められるケースも少なくありません。しかし、ライブコマースに関するノウハウや知識を身につけずに始めてしまった場合、うまくいかずに失敗してしまうケースもあります。

そのため、ライブコマースを始める場合は、支援の手厚いサービスを選ぶことをおすすめします。またその際、どこまでサポートしてくれるのかを確認しておくとよいでしょう。

日本でライブコマースを成功させるポイント

日本でライブコマースを成功させるポイント

ライブコマースを成功させるために、次に紹介するポイントに注意をしながら準備をすすめましょう。ここでは、押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

知識量や熱量のある配信者の起用する

ライブコマースの成功にとって重要な要素のひとつは、配信者(ライバー)の選定です。配信者を選定する基準としては、商品・サービスに関して豊富な知識を持っており、なおかつ「ブランドのよさをみんなに知ってほしい」という熱量を持っているかが挙げられます。

ライブコマースは、「誰が販促しているか」が非常に重要となる販売手法です。配信者と視聴者との間の信頼関係が構築できれば、視聴者の購買意欲は高められるでしょう。しかし、反対に配信者に対して不信感を抱かれてしまった場合、視聴者は購入を避けたり、そもそもライブ配信から離脱してしまったりすることも考えられます。

ブランドに対して愛情があり、紹介している商品・サービスに関する知識が豊富な配信者を起用すれば、視聴者の信頼と安心感を勝ち取ることができ、ライブコマースの成功に近づきやすくなるでしょう。

配信の流れの構成を作成する

ライブコマースを実施する際には、配信内容の大まかな構成を作成しておきましょう。視聴者の中には、商品に興味関心がある人の他に、配信自体を楽しむために視聴している方もいます。したがって、視聴者が楽しめるような配信になるよう、構成を練っておくことが重要です。

また、ライブコマースは双方向性のコミュニケーションが魅力の一つですが、コメント数が少ない配信になる可能性もあります。その際に、コメント頼りの構成にしてしまっていると、配信の流れが滞ってしまう可能性もあるでしょう。

このようなケースに対応するために、視聴者が集まりコメントが増えるまでは質問コーナーを後回しにするなど、いくつか予備の構成を用意しておくこともおすすめです。

視聴者に伝わりやすい画面構成を心がける

ライブコマースを成功させるためには、視聴者目線の配信にすることが大切です。

配信の質は、構成や配信の内容だけでなく、商品・サービスの画面への映り方によっても左右されます。「視聴者が見ていて快適か」「配信内容が伝わっているか」という視聴者からの見え方も意識しましょう。

例えば、スタジオが暗い・カメラのアングルが悪いなどの理由で商品が見えにくかったり、通信環境が悪く音が途切れて聞こえにくかったりすると、商品のよさを十分に伝えられない可能性があります。

そのため、配信の内容だけではなく、配信環境や見え方といった画面構成にも気をつけましょう。

配信データの分析をする

ライブコマースを成功させるには、配信データの分析をおこない、ライブ配信の質を高めていくことも大切です。

ライブコマースは、中長期的なスパンで成果を出すものです。ライブ配信を続けながら改善を積み重ね、「視聴者が見たいと思う配信」や「商品を購入したいと思う配信」を目指すことが重要となります。また、ライブ配信を重ねながら視聴者との関係性を深めることも大切です。

ライブ配信の視聴者数やコメントの内容、購入単価、購入率、購入された商品の傾向、離脱率、リアクション数といったさまざまなデータを分析し、常に改善を繰り返してライブコマースを運用しましょう。

ベンチャー企業のライブコマースプラットフォームも含めて自社に合っているものを選ぼう

ベンチャー企業のライブコマースプラットフォームも含めて自社に合っているものを選ぼう

ベンチャー企業を含めたさまざまな企業がライブコマースの支援サービスやプラットフォームを提供しており、それぞれの会社ごとにサービスの特徴が異なります。ライブコマースを成功させるためには、このようなサービスやプラットフォームから、自社に最適なものを選ぶことが大切です。

自社の目的に適していないライブコマースサービスやプラットフォームを選択してしまうと、集客や売上につながらず、ライブコマースが失敗に終わってしまう可能性があります。

ライブコマースのサービスやプラットフォームを決める前に、まずは導入する目的やターゲットを明確にしましょう。そして、複数社の支援サービスやプラットフォームを比較し、自社に合ったものを選ぶことが大切です。