TikTokに年齢制限はあるのか?設定を誤った場合の対処法も解説

2024年2月9日

ショート動画をシェアできるプラットフォームとして人気のTikTokには年齢制限があり、13歳未満の方は利用できません。アカウントの登録の際には年齢確認が必要で、年齢に応じて一部の機能が使えなくなるといった制限も設けられています。

そこで本記事では、TikTokを利用できる年齢や年齢ごとの制限、年齢制限が設けられている理由を紹介します。

また、年齢を誤って登録してしまった場合の対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもTikTokとは?

そもそもTikTokとは?

TikTokは、中国のByteDance社が運営する動画投稿サービスです。通常15秒、最大60秒の短い動画を投稿、シェアできます。

日本では2017年から利用が開始された比較的新しいサービスですが、2023年の世界でのユーザー数は16億人以上と、世界中で利用されるSNSへと成長しています。

TikTokの急成長の理由として、エフェクトやフィルター、早送りなどの編集機能を使って、オリジナリティーあふれる動画を簡単に撮影、投稿できることが挙げられるでしょう。

また、音楽配信会社と提携しており、25,000曲以上の楽曲の中から好きなBGMを自由に設定できる点も魅力の一つといえるでしょう。

自身のアイデアを表現しやすい面白さが若い世代を中心に支持されたことで、利用者が増加しています。

また、博報堂の2023年の調査によると、TikTokの日本ユーザーの平均年齢はおよそ36歳とされており、今や若年層にとどまらず幅広い年代に活用されていることがわかります。

TikTokの年齢制限機能とは

TikTokの年齢制限機能とは

TikTokは視聴のみであれば、年齢に関係なく誰でも利用可能です。

しかし、13歳未満の方はアカウントの登録はできません。アカウント登録の際には年齢確認があり、万が一偽って登録しても、13歳未満であることが判明次第、アカウントが停止されるようになっています。

また、18歳まではコメントやダイレクトメッセージができないなど、年齢ごとに利用できる機能の制限が設けられています。

年齢ごとの具体的な利用制限の内容は次のとおりです。

年齢

利用制限の内容

13歳以上

・アカウントの登録ができる(韓国とインドネシアのみ14歳以上)
・相互フォローのみコメントができる
・ダイレクトメッセージや動画の保存はできない

16歳以上

・コメントが制限なく利用できる

・相互フォローのみダイレクトメッセージができる

・動画の保存ができる
・収益化機能は利用できない

18歳以上

すべての機能が利用できる

引用元:TikTok公式サイト「未成年者の安全とウェルビーイング」

TikTokが年齢制限をおこなう理由

TikTokが年齢制限をおこなう理由

TikTokが年齢制限を設ける理由は、未成年者が安全に利用できる環境作りやプライバシーを保護するためです。

近年、TikTokをはじめとする各種SNSでは未成年者を狙ったトラブルが多数発生しており、実際に事件にまで発展した例がいくつもあります。

そうした背景から、未成年者を守るためにも、年齢制限が設けられるようになりました。

ここでは、TikTokが年齢制限を設ける理由をさらに詳しく解説します。

子どものネットリテラシーを向上させるため

TikTokが年齢制限をする一つ目の理由は、子どものネットリテラシーを向上させるためです。ネットリテラシーとは、インターネット上の情報を正しく理解し、適切に活用する能力のことを指します。

しかし、未成年者はネットリテラシーが低く、誤った情報や悪意のある情報に惑わされやすい傾向にあります。

例えば、TikTokではさまざまなチャレンジ動画がトレンドとなっていますが、中には危険なものやユーザーから反感を買う可能性のあるものもあります。ネットリテラシーが低いと、そうした動画に影響されて真似をしてしまう可能性があるのです。

また、TikTokでは自分の意見や感想をコメントできますが、中には誹謗中傷やヘイトスピーチなどの不適切な発言もあります。未成年者は、そうした発言に対してどう対処すべきかわからない場合が多く、心理的なストレスを受けることもあるでしょう。

そうしたことから、TikTokではネットリテラシーが低い傾向にある未成年者に、年齢制限を設けています。年齢制限によって、未成年者はTikTokの一部の機能やコンテンツにアクセスできません。

これにより、未成年者はインターネット上の情報に対して、より慎重になることが期待されます。

未成年の安全性確保のため

TikTokが年齢制限をする2つ目の理由は、インターネットを使ったトラブルや犯罪などから未成年者を守るためです。

過去には、TikTokを利用した強制わいせつ、児童買春や児童ポルノ禁止法違反にあたる犯罪事件も起こっています。

これらの事件はTikTok内での交流から発生しており、年齢制限が導入されたきっかけとなりました。

また、常識からはずれた迷惑行為や犯罪にあたる内容の動画を投稿してしまうと、今後の人生に悪影響をおよぼす可能性もあります。

1度アップロードした動画は完全にWeb上から消すことは難しく、デジタルタトゥーとして一生の傷となることもあるでしょう。

さらに、動画から個人情報を特定され、公開される危険もあります。

インターネットやSNSに潜む危険性を十分に理解しないまま、未成年が利用しないようにするためにも、TikTokには年齢制限が設けられているのです。

TikTokの年齢制限の変更や解除をおこなう方法はあるのか

TikTokの年齢制限の変更や解除をおこなう方法はあるのか

TikTokのアカウントを作成するときは年齢確認が必須であり、生年月日の入力が求められます。

生年月日を誤って13歳未満で入力してしまうと、「利用条件を満たしていません」と表示され、TikTokを利用できません。

また、生年月日を間違えて登録してしまった場合、訂正もできません。

生年月日を間違えてしまった場合は、一旦作成したアカウントを削除して、再度新しいものを作り直しましょう。

TikTokアカウントを登録する方法

TikTokのアカウントは、下記の手順で登録します。

1.TikTokアプリをダウンロード
2.TikTokアプリを起動
3.利用規約を読み、「同意して続ける」をタップ
4.好きなカテゴリーを選択(スキップも可能)
5.最下部のメニューから「プロフィール」を選択
6.「登録」をタップ
7.登録方法を電話番号またはメールアドレス、外部サービスの中から選択
8.生年月日を選択
9.ユーザー名を登録

電話番号やメールアドレスで登録する場合は、パスワードの設定も必要となります。

TikTokアカウントを削除する方法

続いて、TikTokアカウントの削除方法も紹介します。

1.最下部のメニューから「プロフィール」を選択
2.右上の3本線のアイコンをタップ
3.「設定とプライバシー」をタップ
4.「アカウント」をタップ
5.「アカウントを利用停止にするか削除する」をタップ
6.「アカウントを完全に削除」をタップ
7.退会する理由を選択(スキップ可能)
8.TikTokデータのダウンロード有無の確認画面が表示される
9.ダウンロードする場合は「ダウンロードをリクエスト」をタップし、画面の案内通りに進む
10.ダウンロードしない・完了した場合は下部のチェックボックスにチェックを入れて「続ける」をタップ
11.アカウントを削除する確認の画面が表示されたら「続ける」をタップ
12.「アカウントを削除」をタップ
13.「削除」の順にタップ

生年月日を誤って入力した場合など、なんらかの理由によりアカウントを削除する場合は、上記の手順でTikTokアカウントの削除をおこないましょう。

TikTokを18歳未満の子どもが利用する方法は?

TikTokを18歳未満の子どもが利用する方法は?

TikTokは規約上、13歳~17歳のユーザーの場合は、一部機能の利用制限付きで利用できます。とはいえ、子どもが利用することでトラブルに巻き込まれる危険性もあります。

そこで、子どもにTikTokを使わせる場合は、事前に必ず使用上のルールを定めたり、定期的に使い方をチェックしたりするなど、安全に利用できるように対策をしておきましょう。

最後に、未成年の子どもがTikTokを利用するときの保護者が注意することをご紹介します。

TikTokの使い方について話しあう

TikTokの使い方について、事前に子どもと話しあう機会を設けるようにしましょう。

13歳くらいの子どもは、まだ十分な判断能力を備えていません。よく考えずに行動をして、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。

そのような事態を未然に防ぐためにも、TikTokの使い方について話しあう環境を作ることが大切です。

「月1回はSNSの使い方について話しあう」など、ルールを設けておくのもよいでしょう。

子どもと話しあうときは頭ごなしに否定するのではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら「楽しく安全に使える方法」を一緒に見つけてあげてください。

撮影場所を決める

TikTokの撮影をするときは、場所を決めておきましょう。

動画に映っている背景から撮影場所が特定されるリスクを避けるためです。

実際にインターネット上では、店舗に置いてあるインテリアや家の窓に映る風景など、ちょっとした情報から撮影場所や個人情報を特定するプロもいます。

たとえ1本の動画ではわからなくても、複数の動画から情報を集めることで個人情報がバレてしまうこともあります。

このような危険から子どもを守るためにも、撮影場所は決めておきましょう。

最も安全なのは家の中ですが、外の風景が見える窓が映り込んだり、部屋の間取りがわかる可能性があったりする場所は避けるべきです。撮影してよい場所を決めたら、その場所以外では撮影しないことを守ってもらいましょう。

個人情報・位置情報がわからないようにする

個人情報や位置情報がわからないようにすることも、非常に重要です。

少しでも個人情報を公開してしまうと、トラブルに巻き込まれる可能性が高まります。

とくに、中学生や高校生は共通点のある人と交流するために学校名を公表する人がいますが、これは大変危険な行為です。動画の中で、学校を特定されかねない情報を言ったり、制服を着たまま撮影したりしないことを徹底しましょう。

さらに、ログインするときには「位置情報へのアクセスをおこなうか」という質問があり、これを許可すると、投稿した際に閲覧者に現在地がバレてしまいます。そのため、位置情報の許可をしないこともルール化しておくことをおすすめします。

プライバシー設定を厳しくする

思いがけないトラブルに巻き込まれないようにするためにも、プライバシーの設定は厳しくしておきましょう。

TikTokでは、プライバシーについて次の項目が設定できます。

・アカウントの公開範囲
・自分の動画をダウンロードできるユーザー
・自分にダイレクトメッセージを送れるユーザー
・自分の動画にコメントできるユーザー
・自分の動画とデュエットできるユーザー
・自分の動画をリミックスできるユーザー
・自分の動画でステッカーを作成できるユーザー

16歳未満の場合、上記の項目は年齢制限で基本的に利用不可となっています。

16歳以上になると任意で選択できるようになりますが、とくに理由がなければ非公開またはオフ設定にしておくほうが安全でしょう。

TikTokの年齢制限を間違えないように注意しよう

TikTokの年齢制限を間違えないように注意しよう

TikTokには、未成年者が安全に楽しく利用できるように、一部機能に年齢制限が設けられています。

アカウントの登録は13歳以上から可能ですが、18歳までは年齢に合わせて、一部の機能が使えないようになっています。

登録時に年齢を間違えて設定してしまうと利用自体ができなかったり、一部の機能に制限がかかったりするため、TikTokのアカウントを作成するときは、正しい情報を登録しましょう。

また、未成年の子どもに利用させる場合は、事前にしっかりと話しあいをし、ルールを決めておくことをおすすめします。