動画マーケティングとライブコマースの違い

2021年8月24日

新型コロナウイルス感染拡大の影響からECの需要が高まってきています。多くの企業がECに参入しているなか、差別化を図る方法として、「動画マーケティング」や「ライブコマース」の活用を検討する企業も増えてきています。混同されることも多いこれら2つには明確な違いがあります。本記事では動画マーケティングとライブコマースの違いについて紹介します。

「商品動画」や「ライブ配信動画」を活用したマーケティング

昨今では「商品動画」や「ライブ配信動画」を活用した動画マーケティングやライブコマースが拡大しています。その背景には、インターネット環境やスマートフォンの普及率が高まっていることや新型コロナウイルスによるEC需要の拡大などがあると考えられます。

ECを活用した販売は、インターネット環境とデバイスがあれば容易に参入可能です。今後ますますEC 事業に乗り出す企業の増加が予想されます。

多くの競合企業が存在するなかでECの新たなマーケティング手法として注目されているのが「動画マーケティング」や「ライブコマース」です。同じような意味合いで捉えられるこの2つですが、異なるマーケティング手法です。この2つのマーケティングの概要やそれぞれの目的の違いなどを解説していきます。

商品動画を活用したマーケティングとは

動画マーケティングとは、動画を活用し商品やサービスなどのPRをおこなうマーケティング手法の総称です。これまでの動画マーケティングはテレビCMが一般的でしたが、膨大な広告費をかけなければなりませんでした。しかし、インターネットやSNSで動画を閲覧するユーザーが増えたのに加え、誰でも簡単に動画を制作・配信できる今、そうしたハードルも低くなっています。

現在広く活用されている動画マーケティングとしては、動画広告や動画コンテンツが挙げられます。自社のオウンドメディアに掲載する動画や、YouTubeなどの動画配信プラットフォームからの配信動画などがその例です。

動画マーケティングは「ストック型コンテンツ」とも呼ばれ、蓄積されることによって価値が生まれるコンテンツです。そのため、旬なテーマではなく時間が経過しても価値が劣化しない情報の紹介に適しています。
企業が動画マーケティングを実施する主な目的として以下に2つが挙げられます。

目的 ① 認知度の拡大

近年、スマートフォンの普及により、 SNS や動画配信サイトをだれでも手軽に楽しめるようになりました。
Youtubeをはじめとした動画サイトで情報を主に収集するユーザーも少なくありません。

こういった媒体に動画を投稿することで、多くの人の目に触れる機会が生じ、幅広いユーザーに認知してもらうことができます。さらに、ユーザーにとってニーズのある動画を発信できれば、視聴のみならず、他のユーザーへの拡散も期待でき、より多くの人に商品について知ってもらえる可能性が高まります。

5G をはじめとした新たなテクノロジーの普及により、動画市場はより拡大すると考えられており、その将来性も相まって現在トレンドの認知拡大手法の 1 つとなっています。

目的 ② ブランディング

動画はテキストや写真では伝えきれない情報を提供できます。動画に企業の BGM (サウンドロゴ)を流したり、動きのあるキャラクターを登場させたりすることで企業の雰囲気や特色を印象的に伝えることができるようになります。

ライブ配信動画を活用したマーケティング(ライブコマース)とは

先に述べたライブコマースは動画マーケティングとどのように違うのでしょうか。
ライブコマースとはライブ配信で商品を紹介し、ユーザーに購入してもらう新しい販売・マーケティング手法の 1つです。動画コンテンツとの大きな違いはリアルタイムで双方向にコミュニケーションを図れる「インタラクティブ性」にあります。ユーザーからチャットで飛ばされてくる質問にリアルタイムに回答していく、といったやり取りが可能で、実店舗のときと似た感覚で接客ができます。

目的 ① 商品の販売

ライブコマースを実施する主な目的は、商品の販売にあります。ライブコマースでは、配信中に商品の使用方法や別角度からの見え方などユーザーが気になった点を、その場で返答できたり、映したりすることができます。

これにより、ユーザーは気になったことをその場で解消でき、不安なく商品の購入を決断することができるようになります。実店舗で接客を受けているかのようなコミュニケーションといつでもどこでも商品を購入できる EC の利便性が組み合わさることで、より多くの購買につなげられる可能性があると注目されている施策です。

目的 ② ファン・リピーターの獲得

ライブコマースを実施する目的の 2つ目は「ファンやリピーターの獲得」です。
ライブ配信では配信者とユーザーがリアルタイムにコミュニケーションをとることができます。コミュニケーションを通じて、配信者や配信者の紹介する商品・ブランドに愛着が生まれ、ファン化を促進します。ファンやリピーターの獲得は安定した売上を生み出すため、企業にとって重要な取り組みであるため、それらに効果のあるライブコマースは注目されています。

さらに、ライブ配信を通じてユーザー同士が対話・コミュニケーションを行うようになることも多く、ライブ配信の場がそのまま、仮想的なファンコミュニティとしても機能します。

自社の目的に合ったマーケティングの実践が成功のカギ

混同されることの多い「動画マーケティング」と「ライブコマース」ですが、ユーザーとのコミュニケーションや実施する目的に大きな違いがあるとわかりました。ECを成功させるためには、目的に合ったマーケティング手法を選択することがカギとなります。

CV や LTV といった商品の販売やリピーター獲得を目的として EC 展開を進めたいとお考えの企業様は、ぜひ 17LIVE の「HandsUP」をご検討ください。ライブコマースが初めての場合でも万全のサポート体制で安心して運用可能です。

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このコラムを書いたライター
HandsUP 運営事務局
HandsUP 運営事務局
HandsUPは全世界5,000万ユーザーを抱えるライブ配信プラットフォーム「17LIVE」が提供するライブコマースソリューションです。本サイトでは弊社がライブ配信で培ったノウハウを生かし、ライブコマースに関するトレンド・業界動向からノウハウ、成功事例まで、ライブコマースの実践に役立つ様々な情報をお届けします。