集客やセールスとマーケティングの違いとは?効果的な施策も紹介!

2024年2月6日

ビジネスの現場では、集客やセールス、マーケティングといった用語がよく使われることがありますが、これらの用語は似ているようで異なるものです。ただし、意味は違っていてもそれぞれ密接に関連しているため、違いや特徴をしっかり理解しておくことが大切です。

そこで本記事では、集客やセールスとマーケティングの違いや、、集客やセールスに効果的なマーケティング施策の4つのポイントなどを紹介します。

効果的な集客マーケティングを実施したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

集客やセールスとマーケティングの違い

集客やセールスとマーケティングの違い

集客やセールスとマーケティングの違いを理解するのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。ここでは、集客、セールス、マーケティングの定義について解説します。

集客とは

集客とは、商品・サービスの特徴や魅力を発信し、顧客を店舗やWebサイトに集めることを指します。従来は、単に顧客集めと定義されていましたが、モノや情報があふれる現代においては、それだけでは不十分です。

集客を実施するにあたっては、商品やサービスの購入だけをゴールとするのではなく、購入後も継続的にアプローチをして関係の強化を図り、自社のファンになってもらえるようにすることが大切です。

例えば、集客イベントを開催した後にも、顧客と継続的にコミュニケーションを取り、自社の商品やサービスを身近に感じてもらえるようにすることなどが挙げられます。

セールスとは

セールスとは、集客によって集まった顧客に対して、商品やサービスを販売するためのアクションを指します。商品をいかに多く顧客に買ってもらうかが重要であるため、購入見込の高い方を適切に判断したうえでアプローチをします。

また、顧客のニーズに合わせたきめ細やかな提案を行うため、購入・成約に導くまでの顧客との関係構築も大切です。

つまり、顧客にアプローチをして、成約させるまでがセールスです。目標やノルマを設定し、一定期間内に達成を目指すのが一般的でしょう。そのため、短期的な視点を大切にした活動が求められます。

マーケティングとは

マーケティングとは、セールスを行うための仕組みです。ニーズのリサーチから始まり、商品開発やブランディング、プロモーション、流通網の構築、購入に至るまでの仕組み作りなど、顧客に商品やサービスを提供するまでの一連の流れをいいます。

顧客を集めるのが「集客」、集まった顧客に商品をアピールして成約に導くのが「セールス」であるのに対して、マーケティングはそれらの土台を形成する作業といえるでしょう。

マーケティングの目的は、顧客に自社の製品やサービスの認知度を高め、興味を抱かせることにあります。そのため、顧客一人ひとりよりも、市場全体を捉えることが大切です。

また、顧客の獲得・維持につながりやすい環境形成を行うため、長期的な視点をもって取り組む必要もあります。

集客がマーケティングにおいて重要である理由とは?

集客がマーケティングにおいて重要である理由とは?

集客は、開発した商品やサービスを顧客に知ってもらい、届けるための役割があります。ここでは、その重要性を2つ紹介します。

そもそも顧客は商品やサービスを知った後に買おうとする

顧客は、よく知らない商品やサービスを購入しようとはしません。そのため、購入に結びつけるには自社の商品やサービスの存在を知ってもらい、さらにその価値について気付いてもらう必要があります。

そのために大切なのが集客です。まずは、できる限り多くの人が自社の商品やサービスを目にする機会を増やすことが大切です。

集客数のアップが売上アップにつながるから

集客数があがることは、売上アップに直結していきます。まずは顧客が集まらなければセールスもできず、成約につながりません。集まった顧客に満足度の高いサービスを提供できればリピート顧客を獲得でき、口コミや紹介によって新たな顧客の獲得にもつながるでしょう。

自社の強みや弱み、競合他社との比較などをおこない、最適な方法で集客を実施しましょう。その際、オフライン・オンラインどちらの状況も考慮する必要があります。

集客やセールスに効果的なマーケティング施策のポイント4選

集客やセールスに効果的なマーケティング施策のポイント4選

集客やセールスに効果をもたらすマーケティングを行うためには、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。ここでは、集客力を向上させるためのマーケティング手法を、ステップごとに紹介します。

ターゲットと短期間でのゴールを設定する

ターゲットとゴールの設定はマーケティング施策において重要な要素です。そのため、どちらも細かい項目に分けて設定しましょう。

ターゲットについては、対象となるユーザーのペルソナをできるだけ詳細、かつ明確に作り上げることが大切です。ターゲットを絞ることで効率のよい施策が可能となります。また、VIP、新規、見込客などのうち、どの層を狙うのかも重要なポイントです。

さらに、ゴールについては短期間で成果のわかるものを設定するのがおすすめです。成約率やコンバージョン率など、判断しやすいものにしましょう。

仮説を立ててテストする

マーケティング実施前には必ず仮説を立ててテストをしましょう。その施策によって効果が出るのかどうかを事前に確認するためです。最初から大規模なマーケティングを実施してしまうと、失敗してしまったときの損害が大きくなります。

例えば、高年収世帯をターゲットとしてチラシ配布を行うのであれば、いきなり大量に配布せず、ターゲットエリアを絞ったうえで事前に配布し、効果があるか確認するとよいでしょう。

競合の施策に注意する

競合他社の動向には常に注意し、どういったマーケティング施策をおこなっているのか把握しておきましょう。集客やセールスによる効果は、自社の施策だけでなく、他社の施策による影響も大きいためです。

ただし、必ずしも他社の施策と合わせる必要はありません。他者がすでに打っている施策で効果が出ているかを確認、分析し、自社で採用するかどうかの判断材料にしましょう。

PDCAサイクルを回す

PDCAサイクルを意識しながら、効果を検証、改善していくことも大切です。

PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を順番に行う、仮説・検証型プロセスの循環を目的とした手法をいいます。

マーケティングは世の中のトレンドの影響を受けるため、現状の施策の成果をチェックしながら、新しいものを取り入れることは非常に重要です。成果をあげ続けるためにも、PDCAサイクルを回し、常に効果の確認と軌道修正をおこなう必要があるでしょう。

オンラインにおける効果的な集客方法

オンラインにおける効果的な集客方法

スマートフォンで商品やサービスをリサーチし、購入する顧客が主流となっている近年、オンラインでの集客が必須となりつつあります。

ここでは、オンラインによる効果的な集客方法を4つ紹介します。自社のサービスや製品、予算状況に合わせて最適な方法を選択しましょう。

SNSを活用する

X(旧Twitter)、Instagram、LINEなどのSNSの運用は、オンライン上で集客する方法として有効です。一般的な広告と異なり、顧客と直接コミュニケーションを取れるのが大きなメリットといえます。

また、広告を出稿するよりもコストを大幅に抑えられる点も魅力といえるでしょう。自社のサービスや商品にあったSNSを選び、効果的な運用をおこなえば高い費用対効果が期待できます。

また、最近ではSNSでの投稿を目にしたことがきっかけで商品やサービスの購入に至る事例も多くあります。マーケティング会社「ネオマーケティング」が2022年に実施、発表した調査結果によると、最もユーザーが購買行動を取りやすいSNSはInstagramで、「よく購入する」「時々購入する」と回答した割合は48.3%と半数近くにのぼりました。

TikTokやYouTube、X(旧Twitter)など、他のSNSでも4割を超え、高いマーケティング効果が期待できることがわかります。

参考:「SNSでの商品購入に関する調査」~Instagramで購入したユーザーの7割以上が“購入予定がなかった商品”を購入!Pinterestユーザーの約5割がSNS上で商品購入!~ | 株式会社ネオマーケティングのプレスリリース

Web広告を活用する

Web広告は、インターネット上に広告を掲載する集客方法です。その種類は複数あり、具体的には下記のようなものがあります。

広告の種類

内容

リスティング広告

検索結果の上位に表示される広告

SNS広告

SNSのタイムラインに掲載される広告

ネイティブ広告

Webメディアの記事一覧に挿入される広告

リターゲティング広告

自社メディアを訪問したことがあるユーザーに表示される広告

アフィリエイト広告

ASPとの提携メディアに掲載される広告

動画広告

YouTubeなどで動画の冒頭や途中で流れる広告


それぞれ特徴や期待できる効果も異なるため、自社の状況や商品の性質にあった広告を選択することが大切です。

また、Web広告は、他の集客手法よりも比較的コストが抑えられるため、予算が少ない状況でも施策可能な選択肢となるでしょう。

オウンドメディアを運用する

オウンドメディアは、自社の商品やサービスをまだ知らないユーザーにアプローチする方法として効果的です。ターゲットの興味や関心を引くような情報を発信すれば、潜在顧客への訴求やリードの獲得につながるでしょう。

オウンドメディアの運営において大切なのは、ユーザーが抱える悩みを解決できる情報や商品、サービスを利用するメリット・使い方など、ユーザーに寄り添った内容を発信することです。ユーザーにとって有益な情報の発信を積み重ねていけば、やがてファンとなるユーザーも増え、ブランディングにも貢献してくれるでしょう。

ただし、オウンドメディアは、メディア自体の集客から始めなければならないため、効果が出るまでに時間がかかる点には注意が必要です。

メールマガジンを活用する

メールマガジンの活用も有効な手段です。メールマガジンの購読者は、商品・サービスに興味がある方や資料請求や商品・サービス購入をした過去がある方などが中心です。

そのため、キャンペーンの実施や新商品の発売について知らせれば、見込客や休眠顧客に効果的なアプローチができるでしょう。

集客は効果的なマーケティングに重要なステップ

集客は効果的なマーケティングに重要なステップ

集客は、マーケティングの施策における重要なステップです。まずは自社の商品やサービスを知ってもらわなければ、セールスもおこなえず成約につながりません。

自社のサービスや製品を購買・成約に結びつけるためにも、どのような集客やマーケティングの方法が存在しているのか知ったうえで、自社に合った施策を展開していきましょう。