ライブコマース学習におすすめの書籍・本5選!自分にあった本の選び方も解説
新しいオンライン販売の手法として注目されているライブコマースですが、実際のところ、あまり詳しく理解できていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ライブコマースに関する知識を体系的に身につけるには、書籍の活用がおすすめです。
そこで本記事では、ライブコマースの学習に役立つ書籍・本を紹介し、そしてその選び方についても解説します。また、ライブコマースの基礎知識や始め方、成功につながるポイントも紹介しますので、これからライブコマースの導入を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
ライブコマースとは?
ライブコマースとは、SNSや動画配信サービスなどのライブ配信を通じて商品を紹介・販売する手法です。ライブ配信とオンラインショッピングを組み合わせた、新たな販売手法として注目されています。
ライブコマースは、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションが取れるため、通常のECサイトと比べて商品の魅力をより効果的に伝えられる点がメリットです。さらに、インフルエンサーなど知名度が高い人が発信することで、認知度の向上にも期待できます。
当初は、中国や欧米諸国で盛んにおこなわれていた手法でしたが、徐々に日本でも認知度が上がってきており、今後もさらに広がりをみせると予測されています。
ライブコマースが注目される理由
ライブコマースが注目されるようになった主な理由として、Web配信の技術進歩が挙げられます。スマートフォンやタブレットの普及、配信技術の向上などにより、多くの人が動画を気軽に視聴、配信できるようになったことで、動画市場が活性化しました。また、それに伴ってインフルエンサーが増えたことも、ライブコマースの躍進に一役買っています。
さらに、新型コロナウイルスの流行により、販売・消費スタイルが実店舗からオンラインへと推移した部分が大きいことも、ライブコマースの注目を後押しした背景といえるでしょう。
ライブコマースを学ぶための本の選び方
ライブコマースに関する知識を身につけるには、書籍で学ぶことが気軽かつ有効な手段です。しかし、書籍の種類が多すぎてどれを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。そこで、効率的にライブコマースを学ぶための本選びのポイントを紹介します。
本で何の知識を得たいのかを明確にしておく
まずは、ライブコマースについて具体的に何を知りたいのかを明らかにしておきましょう。
「基本的な情報から学びたい」のか、「ある程度の概要は理解しているので、実践的な取り組み方を知りたい」など、状況によって選ぶべき本は変わってきます。
例えば、これからライブコマースを使って自社商品を販売していきたいと導入を検討している場合、まずその商品がライブコマースという販売手法に適しているかどうかから学ぶ必要があります。このように、自身が求めている情報を明確にすることで、本選びがよりスムーズになりやすいです。
著者の経歴を確認する
自分に合いそうな本が見つかったら、著者についても確認しておきましょう。何を専門としているのか、どのような実績を持っているのかを知ることで、自分の求める方向性にマッチするかどうかを見極めやすくなります。
WebサイトやSNSなどで、著者の経歴や現在の活動状況などを調べておくことをおすすめします。また、インターネットの世界においては、情報の鮮度も重要です。著者の情報が記載されているWebサイトを確認するときは、更新日についても確認しておきましょう。
ライブコマースの学習に役立つおすすめ書籍・本5選
「自分に合う本の探し方はわかったけれど、たくさんあって決められない」という方に向けて、ライブコマースを学ぶうえで役に立つおすすめの書籍・本を5冊ピックアップしました。本選びで迷っている方は、参考にしてみてください。
売れる「ライブコマース」入門
株式会社Taylor Appの代表取締役を務める、松村夏海氏が手掛けたライブコマースの入門書です。ライブコマースの基礎的な知識から、始め方、効果的な実践方法まで幅広く解説しています。
また、今後の国内市場の動向を見据えたライブコマースの可能性を説くとともに、Z世代ならではの視点とノウハウを紹介しています。とくに、同年代をターゲットにしたアプローチ手法など、自身でライブコマースの会社を立ち上げ、運営してきた経験に基づいた戦略を学ぶことが可能です。
成果を上げるライブコマースの教科書
ライブコマースの概要をはじめ、適性のある業界やその実用例を紹介した一冊です。株式会社アイレップの武者慶佑氏、池田好伸氏、川田麻由佳氏によって書かれています。実店舗だけではなくオンラインでの販路を広げたい経営者や、ライブコマース初心者で売上に伸び悩んでいる方におすすめです。
従来のテレビショッピング・動画配信サイトとの違いや、ライブコマース市場における国内外の動向など、企業のマーケティング担当者が知っておきたい情報が網羅されています。
人気配信者として活躍するゆうこす(菅本裕子)氏や、ライブコマース環境としても人気なInstagramを運営するMeta社の日本法人などへのインタビューも掲載しています。
EC担当のためのライブコマース入門書
ライブコマースに関する情報を積極的に発信する、シナジーゲート株式会社のコラム内容を中心として情報がまとめられた書籍です。ライブコマースの基礎から活用方法、実際にサービスを提供するなかで体験した事例までをわかりやすく紹介した、初心者向けの内容となっています。
ライブ配信に必要なノウハウはもちろん、機材やスタッフといった準備すべき事項が細かく記されているところも参考になります。
急速に拡大する欧州・アジアのライブコマース市場だけではなく、国内市場の動向や将来的な予測も交えて解説されており、企業のEC担当者がライブコマースについて理解を深めるのに役立つ一冊です。
#ライブ配信の教科書
インフルエンサーやYouTuberとして、自身もライブ配信で活躍するゆうこす(菅本裕子)氏の著書です。ライブ配信に関する基本情報をはじめ、企画の立て方や注意すべき点、配信に欠かせない各種プラットフォームの特徴、人気ライバーを育てるコツなどを解説しています。
オリジナル商品の開発から販売までを手掛けてきた実体験に基づくノウハウを公開しているほか、動画・CM制作のプロフェッショナル達との対談も掲載しています。ライブコマース初心者にとってためになる情報が、ぎっしりと詰まった一冊です。
小規模物販・サービス事業者のライブコマースの教科書
副業や小規模販売の専門家である佐々木緑氏が、小規模販売事業者向けにライブコマースの基礎知識や集客方法をまとめた一冊です。
個人でも企業でも事業規模を問わず、自宅や店舗からスマホひとつで手軽に始められるライブコマースの方法と、成功へ導くためのコツを紹介する内容となっています。ライブコマースの基本的な情報から、ライブ配信に必要な手順や準備、さらにはマーケティング視点で見たライブコマースの立ち位置まで、丁寧に解説されています。
売上が伸び悩んでいるECサイトの運営者や、ハンドメイド作品を販売したい方などにとって役立つ情報が満載です。
ライブコマースの始め方をステップごとに解説
いざライブコマースに挑戦しようと思っても、動画配信のノウハウがなければ、どこから手をつければよいか悩んでしまいます。ここでは、ライブ配信までに準備しておくべきことを、ステップごとに解説します。
ステップ1:目的や目標を決める
まず、ライブコマースを実施する目的や目標を明確にしましょう。売上向上やブランドの認知度向上など、到達点をはっきりとさせることで、視聴者にアピールするポイントを絞りやすくなります。
ステップ2:紹介する商品を決める
次に、配信で紹介する商品を決めましょう。新作や季節物のように旬の商品はもちろん、ふだん顧客からの問い合わせが多い商品をピックアップすることも効果的です。
とくにライブコマースを始めたてのタイミングでは、リピーターを作るためにも、視聴者の興味を引く内容にすることが大切です。そのため、人気のある商品や、注目度の高い商品を選ぶとよいでしょう。
ステップ3:集客や告知方法を決める
ライブコマースで成果を出すためには、できるだけ多くの人に視聴してもらう必要があります。自社サイトでの告知のほか、SNSやメルマガといったメディアを活用して、ターゲットや潜在顧客にアプローチしていきましょう。
フォロワー以外の人の目にも留まるよう、ユーザーによる拡散を狙うことも有効です。
ステップ4:配信者と配信内容を決める
ライブコマースでライブ発信をするにあたって、出演者の選定は重要な要素です。インフルエンサーを起用する場合は人が集まりやすくなりますし、商品の特徴を熟知している自社スタッフであれば、より詳細に紹介できるメリットがあります。目的に合わせて配信者を決定し、配信内容を企画しましょう。
また、強くアピールしたいポイントや想定される質問への回答の台本を用意しておくことも、進行をスムーズにおこなううえでは欠かせません。
ステップ5:リハーサルをおこなう
配信する内容や出演者が決まったら、リハーサルをおこないましょう。本番さながらの環境でおこなうことで、思わぬところで流れが止まったり、映像や音声の不具合が見つかったりといった課題を事前に発見することができます。課題を解決できたら、念のため再度リハーサルをおこなうことをおすすめします。
ステップ6:実際の配信を確認する
ライブ配信の当日は、配信の様子が確認できる端末を用意しておくと安心です。配信者側のモニターでは問題がないように思えても、視聴者に映像が届いていないケースもあるため、トラブルの早期発見に役立ちます。
また、リアルタイムで寄せられるコメントに素早く対応できるよう、チェック担当者を配置しておくことも有効です。回答してほしいコメントを出演者にリアルタイムで伝えられるため、視聴者とのスムーズなやり取りにつながります。
ライブコマースを成功させるための4つのポイント
ライブコマースを成功させるためには、事前に知っておきたいポイントがいくつかあります。ここでは4つのポイントを紹介するので、ライブコマースをおこなう前に確認しておきましょう。
集客に力を入れる
ライブコマースにおいて重要なポイントは、視聴者を集められるかです。仮に優れたパフォーマンスで人気商品を紹介したとしても、それを見てくれる人がいなければ、売上にはつながりません。ライブ配信日までにしっかりと告知をして、事前の集客に力を入れましょう。
告知の方法としては、SNSアカウントでの発信や自社ECサイトへの情報掲載などがあります。複数のメディアにライブ配信への導線を設置することで、他の媒体を通じてライブの実施を知り、見に来てくれる可能性が高まるでしょう。
配信者にはライブコマースに慣れている人を起用する
配信者を決める際は、ライブコマースに慣れている人を起用するのがおすすめです。ライブコマースは生放送であるため、ある程度配信慣れしており、臨機応変に進行に対応できると、トラブルが起きたときにも安心できます。
もし人選に迷っている場合は、「コマ―サー」や「ライバー」と呼ばれる、ライブコマースやライブ配信を専門に活動するスペシャリストに依頼することも検討してみてください。また、商品の魅力を余すことなく伝えたいのであれば、自社の開発担当者やバイヤーを起用することも選択肢のひとつです。
質問には的確に回答する
ライブコマースの大きなメリットは、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取れる点です。ライブ配信の強みを活かし、視聴者からの質問には的確に回答するようにしましょう。
曖昧もしくは的外れな回答をしてしまうと、視聴者が商品や配信者に不安を感じてしまう可能性があります。反対に的確な返答ができれば、商品への興味関心を向上させることが可能です。
また、質問しやすい雰囲気作りや、トークの間を意識することも大切です。台本を作る段階で、予想できる質問とその回答をピックアップしておくと、いざ質問が飛んできても慌てずに答えられます。
配信後はデータ解析を進める
無事にライブ配信を終えたら、次回の配信に備えて、今回収集したデータを分析しておきましょう。
どのメディアからどれくらい集客できたのか、そのうち何人が視聴中に商品を購入してくれたのかといった具体的な数値を分析することで、次回の告知や企画に役立てることができます。
商品のジャンルや起用する配信者によっても結果は変わってきます。ライブ配信の効果をより高めるため、最終的な目標の達成に向けて継続したデータ解析を行いましょう。
ライブコマースの本を読んで配信の基礎を学ぼう
ライブコマース学習に役立つ書籍・本の選び方や、おすすめの5冊、成功させるためのポイントなどを紹介しました。おすすめした書籍から得た知識や、この記事で解説したポイントを、ぜひ自社のライブコマース運用に役立ててみてください。もし独学で始めるのが不安な方は、国内最大級のライブ配信アプリで有名な17LIVE株式会社が提供するライブコマースソリューション「HandsUP」がおすすめです。
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