Instagramの活用事例5選 集客から購買まで成功に導くポイント
Instagramのライブ配信機能を活用して、集客やブランディングを成功させるノウハウをまとめました。双方向のコミュニケーションを重視したインスタライブでどのような成果につながるのか、マーケティング拡大のために意識すべきポイントは何かなど、企業の成功事例も併せて紹介しています。
Instagram をどのように活用すると、集客の効果が表れるのでしょうか。今やSNSは、企業にとっても欠かせない要素となりました。企業と顧客をリアルタイムでつなげる「インスタライブ」は、双方向のコミュニケーションを現実にします。Instagramを活用した企業の成功事例と、ライブ配信のポイントについて解説します。
Instagramライブ配信(インスタライブ)でECサイトの売り上げ増加
世界中に多くのアクティブユーザーを持つInstagram(インスタグラム)の活用は、幅広い層をターゲットとしたアプローチに効果的です。近年では、企業アカウントを運用する事例も増えていて、Instagramユーザーの90%がビジネスアカウントをフォローしていることがわかっています。
また50%のユーザーが、Instagramのフィードやストーリーズに表示される広告を見て、ブランドに興味を持ったというデータもあるようです。このような背景からも、マーケティング拡大を目指す企業にとって、Instagramの運用は今後ますます重要になってくるといえます。
(参照元:https://business.instagram.com/)
本記事では、Instagramでよく使われている機能のひとつ「インスタライブ」の概要や活用方法について詳しく解説します。
インスタライブとは
Instagramのストーリーズ機能を使って行うライブ配信が「インスタライブ」です。アカウントとスマホさえあれば簡単な手順でライブが配信でき、コメント機能を併用すれば、気軽に閲覧者とコミュニケーションを図ることも可能です。米国ではライブショッピング機能のテストも実施されていて、ビジネスシーンにおいてもこの先ますます注目が高まると予測されています。
インスタライブを活用すると、企業の認知度アップはもちろん、ブランディングや販売促進にもつながります。また、15秒~30秒のショートムービーを共有できるInstagramの注目機能「リール」を使ったアプローチも集客に効果的です。新規開拓を目標に掲げる企業にとって、積極的に攻略すべきSNSのひとつがInstagramなのです。
ECサイトの売り上げが3倍になった事例も
ライブ配信をやるかやらないかだけでも、売り上げに1.5~3倍の差がつくことは珍しくありません。実際にファッションアイテムのECサイトを運営している事業者がインスタライブを行ったところ、ライブ配信のみで数億円規模の売り上げを実現させたという事例もあります。Instagramにおけるマーケットが、どれだけ広大であるかが想像できるでしょう。
Instagramのストーリーズに含まれているアンケートや質問機能のほか、ハッシュタグをインスタライブと連動させれば、ライブ配信の視聴者数を増やしたり、ユーザーが求めているものを知ったりできます。Instagramを用いたマーケティング戦略が成功すると、さまざまなメリットが得られるということが多くのケースで実証されているのです。
インスタライブ活用事例5選
インスタライブの配信が、認知度アップや販売促進につながった成功事例を5つ紹介します。Instagramマーケティングのさまざまな成功事例を参考にして、どのような目的に対してインスタライブの活用が効果的なのかを知っておきましょう。
1.ランジェリーブランド
機能性と着心地を重視した下着を取り扱うランジェリーブランドでは、「ランジェリーの魅力を伝えたい」という一心でライブ配信をスタートさせました。1~2か月に1回のペースで配信されるライブは、デザイナー自身が出演して商品を紹介するだけでなく、視聴者からの質問に答える形式でランジェリー選びのポイントや綺麗に着用するコツを伝える内容になっています。
また、ブランディングを意識したコンテンツ作成や、販売促進要素を少し強めに打ち出したストーリーズを投稿するなど、成果を見据えた戦略もしっかりと行われています。結果として、配信で紹介した商品が実店舗で指名買いされるほか、Instagramのショッピング機能を含めたEC事業全体で5%前後の売り上げを達成したのです。
2.コスメセレクトショップ
スキンケアから雑貨アイテムまで幅広く取り扱っているコスメセレクトショップでは、著名人とのコラボ配信や、商品の使用方法をインスタライブで配信しています。配信の頻度は1週間に1回程度で、アイテムを見せながら商品の特徴を伝え、リアルタイムで視聴者の質問に答えることで多くのファンへ働きかけました。
インスタライブを見て商品を購入した多くのユーザーが、ハッシュタグを付けて写真を投稿したことで話題となり、売り上げアップにつながったのです。またECサイトでは、インスタライブで紹介したアイテムをひとまとめにしたページが用意されています。Instagramからサイトに訪れたユーザーが、目的の情報へ迷わずたどり着けるように導線を工夫しておくのも、顧客の購買意欲を維持するための大切な要素です。
3.百貨店
食品・ブランドアイテム・家具・雑貨などを幅広く取り扱っている百貨店でも、インスタライブ配信 によって前年比110%の売り上げを達成したと発表されています。この百貨店では、食品フロアの催事を現場中継で配信することにより、臨場感を伝えることに重点を置きました。その結果、各ショップのキーマンを交えて商品を紹介し「そこに行かなければ買えない」と顧客の気持ちを動かすことに成功したのです。
同催事で購買実績のない25~44歳女性のカード会員や新規顧客をターゲットとした結果、前年比約110%の売り上げ向上につながりました。また、催事サイトのPV数も飛躍的に伸び、カード会員におけるターゲット層の購買人数および購買金額は、前年比の約120%を達成できたという成果を導いています。
4.アウトドアブランド
キャンプ・登山・アパレルアイテムを取り扱っている人気アウトドアブランドでは、代表取締役や経営層がインスタライブに出演しています。実際にキャンプをしながら、ブランドストーリーや商品への思い入れを伝え、商品開発に携わったスタッフが貴重な裏話を公開するといった内容でライブの配信を行い、顧客との距離を縮めることに成功しました。
また、ここ最近では“お家キャンプ”が話題となっていたこともあり、自社商品を使った自宅でのキャンプ提案も行っています。初心者向けにテント・タープの張り方を解説するインスタライブ講習を実施し、幅広いターゲットに対してアウトドアの魅力を伝えています。リアルタイムで視聴できなかったファンのために、アーカイブで視聴できるよう設定しておけば、次回の配信を楽しみにしてくれるファンも増えるはずです。
5.アパレルブランド
事業開始から3年で月商1億円規模を達成するアパレルブランドでは、365日インスタライブを行っています。配信の内容は、新作・再販アイテムと販売予定アイテムの紹介が中心となっていて、新商品発売までのカウントダウンをしたり、顧客と一緒に商品名を決めたりする企画が人気です。リアルタイム視聴・アーカイブ視聴を合わせて、1万人以上が視聴する人気コンテンツは、一般の会社員や主婦がライバーとして登場し、それぞれが感じたことを自由な言葉で発信しています。
毎日の配信や新商品の開発など、すべての要素を取り入れることは難しいかもしれません。しかし、視聴者との距離を縮めるために何ができるのかというマインドこそが、Instagramを活用したビジネスモデルのヒントになるはずです。
インスタライブ成功のポイント
できるだけ多くのユーザーに配信を見てもらうには、どのような準備をして臨むとよいのでしょうか。インスタライブを行う際の事前アプローチと、配信中に意識したいポイントについてまとめました。
1.テスト配信でライブに慣れる
インスタライブの機能を把握してスムーズに配信ができるよう、あらかじめテスト配信を行ってライブの流れを把握しておきましょう。基本的な手順や配信中に使える機能、コメントがどのように表示されるのかなどを前もって確認しておけば、本番中に慌てるような事態を回避できます。
2.インサイトで配信タイミングを予測する
ライブ配信を行うのに適切な時間帯は、美容(化粧品)・ファッション・飲食店といった業種それぞれのフォロワーやターゲットによっても変動します。そこで活用できるのが、アプリ内の「インサイト」機能です。この機能を用いれば、自社の既存フォロワーがアクティブになる曜日や時間帯が把握できます。
分析した結果を基に、もっとも効果が得られる日時にインスタライブを配信すれば、より多くの視聴者に見てもらえる機会が増えるでしょう。また「週2回配信」「毎週21時から配信」など、配信の曜日や時間帯を固定すると、既存顧客の見逃しを防ぐ効果が得られます。このような積み重ねにより認知度アップの効果が期待できます。
3.投稿やストーリーズで告知を行う
ライブ配信の日時が決まったら、フォロワーやターゲットに事前告知を行いましょう。フィード投稿やストーリーズを活用して既存フォロワーにアピールすることはもちろん、ハッシュタグ機能を使えば、見込み顧客に対して幅広くアプローチすることも可能です。なお、ストーリーズは投稿から24時間で消えてしまいますが、ハイライトとしてプロフィール上に残しておくこともできます。
Instagramアカウントの知名度がまだ低い場合は、ブランドの公式TwitterやFacebookのほか、メルマガなどで告知を行うようにするとより効果的です。
4.コメントを活用した双方向コミュニケーション
インスタライブにおいて、もっとも重要なポイントとされているのが双方向のコミュニケーションです。視聴者からの質問や要望に応える場を作り、丁寧に応じる姿勢を示していけば、販売促進だけでなく新規のファンを獲得する機会にも結び付きます。「このテーマについてコメントください」「○○に関するコメントを募集中です」などといったメッセージを発信し、配信中にリアルタイムで回答していくと、信頼感や親近感が育まれるのです。
なお、誹謗中傷のコメントが気になる場合は、あらかじめ「コメントフィルター」で対策をしておきましょう。プロフィール画面右上の「メニュー」から「設定」>「プライバシー」>「コメント」を選択し、コメントコントロール画面の「不適切なコメントを非表示にする」をONにするだけで設定できます。
まとめ
インスタライブを活用した成功事例の紹介と、ライブ配信を成功させるコツについて解説しました。現時点では。ユーザーがインスタライブからダイレクトに商品を購入することはできず、ECサイトに遷移してから商品を購入しなければなりません。そこでおすすめなのが「HandsUP」です。
HandsUPとは、ライブ配信から注文までをワンストップで実現させる配信サービスです。集客の強化はInstagram、CVR向上を目指した導線づくりはHandsUPといったように活用できます。
HandsUPには、販売管理や注文顧客管理、効果測定に役立つデータ分析機能なども搭載されています。明確な目標達成に向けた運用を考えているのなら、ライブ配信やSNSマーケティングの課題解決に有用なHandsUPを検討してみてはいかがでしょうか。
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- HandsUPは全世界5,000万ユーザーを抱えるライブ配信プラットフォーム「17LIVE」が提供するライブコマースソリューションです。本サイトでは弊社がライブ配信で培ったノウハウを生かし、ライブコマースに関するトレンド・業界動向からノウハウ、成功事例まで、ライブコマースの実践に役立つ様々な情報をお届けします。
参照
Social Media Lab「【2021年版】Instagram完全攻略マニュアル!基礎知識から運用のポイント、活用事例までまとめ」
Social Media Lab「2021年10月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ」
カタリベ「インスタマーケで売上3倍! 成功の秘訣は、トレンドタグとライブ配信の活用にあり」
Social Media Lab「Facebook社直伝。Instagramライブの活用事例と成功のポイント6つ」
ノジマ家電小ネタ帳「インスタライブとは?見方や保存方法、通知や配信方法も解説!」
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