越境ECのコンサルティングができる会社8選!依頼するべき理由や会社の選び方も紹介
初めて越境ECに挑戦する場合、コンサルティング会社の利用がおすすめといわれています。しかし、さまざまなコンサルティング会社がある中で、どの会社を選べばよいか悩む方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、越境ECコンサルティング会社の利用がおすすめな理由や、いくつかのコンサルティング会社を紹介します。また、コンサルティング会社を選ぶ際のポイントも解説しているため、これから越境ECコンサルティング会社を活用しようと考えている方は参考にしてみてください。
越境ECでコンサルティング会社の利用がおすすめな理由とは?
越境ECでは、コンサルティング会社の利用がおすすめです。ここでは、おすすめする理由を3つ紹介します。
海外でのリサーチ力がある
越境ECでコンサルティング会社を利用することで、出店を予定している国に対して、商品のニーズや市場動向などの重要な情報を提供してもらえます。例えば、その国の消費者がどのような商品を求めているのか、競合他社の動向はどうかなどの把握が可能です。
さらに、ターゲットとする国や地域によっては、商品ニーズだけでなく、消費者の行動パターンや嗜好も異なります。コンサルティング会社は、それぞれの国や地域の消費者行動の特徴を理解し、戦略を立ててくれます。
また、現地のトレンドに適合した商品ラインナップを提供するためには、リアルタイムでのリサーチが欠かせません。コンサルティング会社は、常に最新の文化や消費者の嗜好を調査しているため、商品が市場に受け入れられるかどうかを判断しやすくなります。
法律や文化、税関について知識が必要なため
越境ECでコンサルティング会社を利用するもう一つのメリットは、法律や文化、税関などの知識を提供してもらえることです。法律関係の知識は知らないと違法行為に該当する可能性があり、罰則を受ける可能性があるため特に注意が必要です。
例えば、中国では食品に関する輸出に厳しい規制があることや、模倣品に対する処罰が厳しいことが知られています。コンサルティング会社は、このような法律や規制を理解し、適切な手続きを踏めるように支援してくれるでしょう。
さらに、各国の税関制度の知識も重要です。中国では、保税区モデルなど、特有の税関制度が存在します。各国特有の税関制度のメリットとデメリットを理解し、うまく活用することが成功には欠かせません。
コンサルティング会社は、クライアントに税関制度の知識も提供しながら、円滑に輸出入手続きの支援をしてくれます。
最適なプロモーションを提示してもらえるため
越境ECでも、販売促進のためのプロモーションは重要です。コンサルティング会社は、現地に適したプロモーションの提案や、現地の言語に対応したSEO対策などのサポートを提供してくれます。
例えば、顧客のメールアドレスを取得し、リスト化して定期的なメールマガジンを配信するなどの方法や、ファンを獲得するための方法などを、現地に即した方法で提案してくれるでしょう。
コンサルティング会社の専門知識と経験を活用することで、ビジネスの成長を促進するためのプロモーション戦略を立てやすくなります。
おすすめの越境ECのコンサルティング会社8選
おすすめの越境ECのコンサルティング会社として次の8つの会社を紹介します。
・17LIVE株式会社
・株式会社いつも
・ライズネクスト株式会社
・株式会社BENLY
・BeeCruise株式会社
・ジャパンコンサルティング株式会社
・世界へボカン株式会社
・トゥルーコンサルティング株式会社
それぞれの会社の特徴をみていきましょう。
17LIVE株式会社
17LIVE株式会社が提供する「HandsUP by 17LIVE」は、越境ECに特化したコンサルティングであり、独自のライブコマースツールを提供しているのが特徴です。ライブコマースの導入から、運用、成果を上げるためのサイクル形成まで一連のプロセスを支援します。
また、現地のKOL(キーオピニオンリーダー)を紹介してもらえるため、初めて越境ECに挑戦する企業でも、販売経路やプロモーションを確保しやすくなるでしょう。
加えて、ツールの導入に初期費用やサーバーコストが掛からないため、新規参入のハードルが低く、どのような企業でも挑戦可能です。
さらに運用開始後、定期的に効果測定を実施し、会議で内容を共有します。改善箇所や今後の対策内容について戦略を練ることができるため、効果的に運用、成長しやすいでしょう。
株式会社いつも
株式会社いつもは、グローバルな販売を支援するサービス「シェイカム」を提供しています。シェイカムは、世界29カ国のバイヤーとのマッチングを支援し、自社の国際的なビジネス展開を促進してくれるサービスです。
さらに、株式会社いつもは、顧客の営業商談に同席し売上アップを目指すサポートも提供してくれます。サポートを受けることで、市場や文化に精通した専門家が同席し、営業商談のノウハウを共有してもらうことが可能です。その結果、バイヤーとのコミュニケーションが円滑となり、成約率を高めることができるでしょう。
シェイカムは、特に美容や酒、食品といった商品を扱う企業に焦点を当てており、これらの業界でのグローバル展開を支援しています。
参考:株式会社いつも公式サイト
ライズネクスト株式会社
ライズネクスト株式会社は、越境ECの総合的なサポートをおこなうコンサルティング会社です。越境ECコンサルティング事業のほかに、越境ECプラットフォームの運用や海外配送代行も手掛けています。
年間40万件以上の発送実績に基づいた法律や税関に関する知識やノウハウを提供してくれるため、海外展開に伴うリスクを最小限に抑えながら、スムーズな事業拡大を実現できるでしょう。
また、プラットフォームや海外配送代行サービスの活用により、業務の一元化が可能となり、迅速かつ確実に商品を顧客に届けられます。
株式会社BENLY
株式会社BENLYは、ECサイトの構築から運営まで一貫したサポートをおこない、クライアントのニーズに合わせた戦略を提供してくれます。また、海外でのマーケティング活動や配送代行もおこない、クライアントの販売拡大を支援してくれる会社です。
さらに、現地でのカスタマーサポート代行もおこなっており、サポートチームとは日本語でのコミュニケーションがおこなえます。
BENLYは3万件のショップの支援をした豊富な経験と実績を活かし、クライアントのビジネス成功に貢献してくれます。販売したい国や地域の文化、市場動向に精通しており、クライアントに適した戦略を提案してくれるでしょう。
BeeCruise株式会社
BeeCruise株式会社は、商品開発段階から環境構築、販売までの一括サポートを提供してくれる会社です。約114の国と地域を対象にし、幅広いマーケティング活動を可能にしています。現地リサーチに基づく戦略展開から、海外でのファンづくり、現地でのプロモーションまで、トータルでのサポートが受けられることが魅力です。
サポート内容には、現地の展示会などへの出店支援も含まれているため、展示会を通じた販路拡大やビジネスネットワークの構築も支援し、海外展開の加速が可能となるでしょう。
他にも、越境ECのマーケティングに効果的なプランとして、ファンマーケスターターパッケージを提供しています。こちらを利用することで、SNS運用やランディングページ制作など、現地ユーザーの心を掴むマーケティングを実行することが可能です。
ジャパンコンサルティング株式会社
ジャパンコンサルティング株式会社は、海外販売や販路開拓のスペシャリストとして、越境ECサイト制作からサポートまで幅広く提供しています。また、B2Bの販路拡大にも力を入れているのが特徴です。
ジャパンコンサルティング株式会社のサービスには、会社資料や展示会向けの資料、営業で使用する資料などの英語化もサポート対象に含まれています。さらに、世界のインフルエンサーと提携しており、インフルエンサーを活用したビジネス展開も可能です。
インフルエンサーマーケティングを通じて、クライアントのブランド認知度を向上させ、新たな顧客層を獲得できるでしょう。
世界へボカン株式会社
世界へボカン株式会社は、Webマーケティングの専門家として、海外での売上拡大を支援してくれる会社です。英語でのSEOやリスティング広告、コンテンツマーケティングなどの手法を駆使し、Shopifyでのサイト構築から販売戦略までをトータルでサポートしてくれます。
さらに、世界へボカン株式会社は海外向けのSNS運用代行サービスもおこなっていることが特徴です。そのため、ソーシャルメディアも対象とした効果的なプロモーションやコミュニケーションを実現し、ターゲット市場へのアプローチを強化できます。
トゥルーコンサルティング株式会社
トゥルーコンサルティング株式会社は、海外リサーチを得意とし、対象地域の市場動向や競合状況、商品の需要などを綿密に分析し、クライアントにグローバルな視点での戦略を提供してくれる会社です。
また、すでに越境ECをおこなっている企業に対して、さらなる事業拡大に向けたパートナー選定も実施しています。クライアントのニーズや目標に合わせて最適なパートナー企業を提案し、新たなビジネスチャンスを開拓するためのサポートをおこなってくれるでしょう。
さらに、海外向けWebサイトの運営代行もサポートの対象です。海外市場向けのWebサイトを構築でき、効果的な運営をおこなってくれます。
越境ECのコンサルティング会社を選ぶうえで確認しておくこと
越境ECのコンサルティング会社を選ぶうえで、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、越境ECのコンサルティング会社を選ぶうえでのポイントを4つ紹介します。
出店予定の国へのリサーチ能力があるか
コンサルティング会社によって、得意な国や地域は異なります。そのため、出店を予定している国に強いコンサルティング会社を選ぶことが重要です。
出店予定の国に精通していないコンサルティング会社を選んでしまうと、市場や消費者のニーズ、競合他社の動向などの情報が不足する可能性があります。その結果、適切な戦略や販売戦略を立てることが難しくなり、商品の販売だけでなく出店すら困難になる可能性まであります。
コンサルティング会社を選ぶ際には、過去の実績や利用者の声などから、対象としている国に関する知識や経験があるかを確認することが大切です。
自社が求めているコンサルティングサービスか
コンサルティング会社ごとにサービス内容は異なるため、求めているサービスが提供されているかの確認も重要です。
具体的には、ECサイトの構築や運営、配送手段の確保、プロモーションの展開など、自社が求めているサービスが含まれているかを確認しましょう。また、ECサイトを運営したことがない企業であれば、立ち上げから運営まで一貫してサポートを受けられるコンサルティング会社を選ぶことがおすすめです。
反対に、すでに運営しており売上が伸び悩んでいる企業であれば、マーケティングが得意なコンサルティング会社を選ぶことが重要となります。マーケティングに関する専門知識や経験を持つコンサルタントが、クライアントのビジネスに新たな視点や戦略を提供し、売上の向上に貢献してくれるでしょう。
コンサルティングの実績が豊富か
コンサルティングの実績は、その会社が提供するサービスの質と信頼性を示す重要な指標です。実績豊富なコンサルティング会社は、多様な業界や市場での成功事例を持ち、その経験を活かしてクライアントの越境EC事業を成功に導くことができます。
コンサルティング会社を選ぶ際には、成功したプロジェクトの数や規模、クライアントの満足度など、過去の成功事例などから実績を確認しましょう。また、その実績が自社のビジネスモデルや目指す市場と合致しているかも重要なポイントです。
事前のヒアリングを徹底しているか
クライアントごとに課題やニーズは異なるため、細かく状況をヒアリングしてもらえるコンサルティング会社を選ぶことも重要です。
ビジネス目標や将来的な方向性を決めるためには、徹底したヒアリングが欠かせません。クライアントが抱える課題やニーズを正確に把握し、それに適した戦略やアプローチを提供するためには、クライアントから十分な情報を収集し、理解することが必要です。
ヒアリングをおろそかにするコンサルティング会社は、クライアントに寄り添う姿勢が不足している可能性があります。クライアントとのコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、ニーズや要望に応えられるコンサルティング会社を選びましょう。
自社に適した越境ECコンサルティング会社を選ぼう
今回の記事では、越境ECのコンサルティングができる会社を8社紹介しました。越境ECの知見がない場合や売上に伸び悩んでいる場合は、コンサルティング会社の利用がおすすめです。コンサルティング会社を活用することは、海外でのリサーチや、法律や文化、税関に関する知識、最適なプロモーションの提示などの面でメリットがあります。
また、コンサルティング会社は数多く存在しているため、自社に合った会社を選ぶことも大切です。コンサルティング会社を選ぶポイントを押さえて、ぜひ越境ECをともに成功させられそうな会社を探してみてください。