おすすめのライブコマース会社はどこ?6社の特徴やサービス、成功事例を紹介

2023年10月19日

ライブコマースとは、ライブ配信を活用した新しい販売の手法です。

自社の商品・サービスを販売するためにライブコマースの導入を検討している方の中には、「自社にノウハウがなく、どのように進めればよいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ライブコマースの運営ノウハウがない場合や、より効果的な配信をおこないたい場合は、ライブコマース会社への依頼がおすすめです。

本記事では、ライブコマース会社が提供しているサービスの種類、おすすめしたいライブコマース会社、具体的な成功事例などを紹介します。

そもそもライブコマースとは?

そもそもライブコマースとは?

ライブコマースとは、ライブ配信を活用した販売手法を指します。テレビショッピングとも似ていますが、配信者と視聴者が双方向的なコミュニケーションを取れるのが大きな違いです。

ライブコマースでは、視聴者が配信中に商品の気になるポイントをコメント機能で配信者に質問できるため、その回答などを踏まえながら、購入するかどうかを決められます。

ライブコマースを活用すれば、従来のネットショッピングのような静止画や文章だけではなく、細かな商品の特徴やニュアンスを、動画とともに発信することが可能です。

そのためライブコマースは、販売者側はもちろん、購入者側にとってもメリットがある販売方法といえるでしょう。

ライブコマース会社が提供しているサービスとは?

ライブコマース会社が提供しているサービスとは?

ライブコマース会社とは、ライブコマース運営に関するさまざまな支援をおこなうサービス会社です。提供しているサービスの内容は、会社によって異なります。

例えば、自社のECサイトにプラットフォームを導入してくれる企業や、ライブ配信を代行し、動画の撮影まで請け負ってくれる会社もあり、さらに売上最大化に向けてのコンサルティングを依頼できる会社もあります。

そのため、ライブコマース会社を利用する際は、自社が依頼したいサービスが含まれているのかを事前にリサーチしておくことが大切です。

ライブコマース会社を比較検討する際の3つのポイント

ライブコマース会社を比較検討する際の3つのポイント

ライブコマース会社を探す際に、どのようなポイントに注意すればよいのか気になる方も多いでしょう。ここからは、ライブコマース会社を比較検討する際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

費用が明確に定まっているか

ライブコマース会社が、各種サービス費用の基準を明確に提示しているかは必ず確認しましょう。基本的な導入料金以外にも、さまざまな費用が別途生じる可能性があるからです。

例えば、コンテンツの内容によっては特殊な機材の使用、専門的なカメラワーク技術の利用、インフルエンサーの起用などによる追加費用がかかることがあります。そのため、自社の想定を上回る金額が発生するケースもありえるのです。

予算オーバーを未然に防ぐためにも、費用の詳細が記され、契約の段階で最終的な金額を明確に示してくれる会社を選びましょう。

ノウハウや実績が明確か

ライブコマース会社の実績やノウハウも確認することが大切です。ユーザーの目を引くコンテンツを作れるかどうかも、ライブコマースを成功させるためのカギの一つとなるためです。

とくに注目したいのは、自社と同じジャンルの商品・サービスに関する実績の有無です。業界に関する豊富な知識を有していれば、効果的な配信の実施が期待できるうえに、判断に迷う状況においても適切なアドバイスを受けられます。

依頼を考えている企業のサイトをチェックして、各会社の実績や得意業種を見極めたうえで問い合わせをしましょう。

依頼を細かくできるか

自社の要望に細かく応えてくれるかどうかも、入念に確認すべきポイントです。

例えば、配信代行を依頼する場合であれば、自社でどのような配信をしたいのかを伝えたときに、イメージ通りにコンテンツを考え、細かな点まで要望に対応してもらえる会社を選ぶことが大切です。

自社の予算によって、使用できる機材の種類や数は異なります。また、配信ジャンルによって、カメラワークや演出も変わるでしょう。

そのため、自社の要望、配信ジャンル、予算などにあわせて柔軟に対応してもらえるかどうかを事前にしっかりと確認しておきましょう。

おすすめのライブコマース会社とサービス6選

おすすめのライブコマース会社とサービス6選


多くのライブコマース会社がサービスを提供しているため、どこを選ぶべきかわからない方もいるでしょう。ここからは、とくにおすすめしたいライブコマース会社を6社紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

17LIVE株式会社

人気のライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」を運営する17LIVE株式会社は、ライブコマースのソリューションサービス「HandsUP」を提供しています。

ライブコマースに関する豊富な知識やノウハウに基づいて、独自のツール提供から導入・定着まで一貫してサポートする伴走型のソリューションサービスが魅力です。

ライブコマースに必要な機能が網羅されたHandsUP独自の支援ツールでは、次のような機能が利用できます。

コマース機能

ライブ配信中にスムーズな遷移で商品の購入ができる。

インタラクティブ機能

ハートボタン、アンケート機能、抽選機能などが使える。

コメント機能

ログイン不要で誰でもコメント可能。コメントはCSVで一括ダウンロードできる。

アーカイブ機能

ライブ配信を見逃した人が後から視聴できる。契約中は無制限で残せる。

分析機能

視聴者数や平均視聴時間、エンゲージメントなどのレポートを抽出可能。効率的にPDCAを回せる。


ツールは、直感的に操作しやすいUIとなっているため、誰でも簡単に操作できます。

また、ツールの提供のみならず、ライブコマースの売上最大化までのビジョンを作成し、中長期的なライブコマースの運用方針も提案することが可能です。

売上アップのためのコンサルティングもおこなっているため、初めてライブコマースを導入する企業でも、本格運用までスムーズに進められます。

HandsUP公式サイト

BIPROGY株式会社

通販基幹システムで30年の実績を持つBIPROGY(旧:日本ユニシス)は、ライブコマースサービス「Live kit」を提供しています。自社ドメインでの配信が可能なため、ECサイトヘの誘導状況を解析しやすいのが特徴です。詳細なデータ分析に関心がある企業にとっては魅力的なサービスといえるでしょう。

EC領域全般のノウハウを持つコンサルタントが、企画はもちろん、配信、撮影後の分析までバックアップしてくれ、さらに機材やインフルエンサーの手配にも対応してくれます。

ライブ配信後、自動的にアーカイブが残る仕組みもLive kitの特長です。

Live kit公式サイト

株式会社タートルミュージック

タートルミュージックは、自社だけで簡単にライブコマースを始められる「ライブコマースコンサルティングパック」を提供しています。習熟に必要なスキルを適切にピックアップし、短期間で十分な技術を得るためのサポートをしてくれます。

機材の準備やプラットフォーム選定などの準備段階から、配信現場での進行補助や機材操作まできめ細かくサポートしてくれる、オールインワンの体制も魅力です。

コンサルティングは一律50万円という費用面での明瞭さも特徴でしょう。出張費用を別途用意すれば、経験豊富なコンサルタントが全国各地まで足を伸ばしてくれます。

ライブコマースコンサルティングパック公式サイト

株式会社Moffly

Mofflyが提供する「TAGsAPI」が目指しているのは、次世代ECの顧客コミュニケーションのスタンダードとなるようなライブコマースの創造です。自社で持っているECサイトに短いコードを追加するだけで、ライブコマース機能を追加できます。

動画のメリットである豊富な情報量と、疑問や懸念を配信中に解消できる安心が生みだす「ヒト感」による、リッチな顧客体験の実現を目標としています。

配信にエンタメ性を取り入れ、ユーザーのファン化を促すためのスキルも保有しているほか、販売者の想いを直接ユーザーに伝え、ブランドに対するロイヤルティ向上を図るためのナレッジも豊富に備えています。

また、ショート動画のノウハウを持っているのも強みです。ユーザーに時間的な負担をかけず豊富な情報を的確に伝えたいときにも、力になってくれるでしょう。

TAGsAPI公式サイト

株式会社Tailor App

Tailor Appは「LIVURU(ライブル)」というコンサルティングサービスを運営しています。このサービスのモットーは、「ご準備いただくのは売りたい商品だけ」です。企画の立ち上げから脚本の作成、さらにはキャスティングまでワンストップでサポートしてくれます。

LIVURUでは、ライブコマースを担う人材育成も実施しており、社内のスキルアップも支えてくれます。豊富な経験を持つコンサルタントが、ライブコマース実施に向けた心得を教えてくれるのも魅力です。ライブコマースとは何か、という根本的なポイントについて理解を深められます。

関連サービスとして、ショート動画やInstagram Live視聴者に対するAIでのダイレクトアプローチを実施しているのも特徴です。アナリティクスによる分析ができるため、マーケティングにも活用できます。

LIVURU(ライブル)公式サイト

株式会社The Unit

株式会社The Unitは、カート連携型の新しいライブコマースサービス、「ライコマ」を提供しています。独自設計されたツールは、ユーザーが快適にライブ配信を視聴できるよう配慮されています。視聴画面から離脱せずに商品購入に移れる導線が構築されているのも魅力です。

アーカイブ機能やダウンロード機能も備わっており、動画コンテンツのストック化が可能で、分析機能も搭載されているため、中長期的な利用を検討している方にもおすすめです。

またライコマでは、ツール運用のサポートもおこなっており、配信するコンテンツの企画立案や活用方法について、豊富なノウハウに基づいて適切にアドバイスしてくれます。

ライコマ公式サイト

ライブコマース会社での成功事例

ライブコマース会社での成功事例

実際にライブコマース会社での成功事例にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは17LIVE株式会社が提供する「HandsUP」を活用した3つの成功事例を紹介します。

①Hyundai Mobility Japan

自動車メーカーHyundai Mobility Japanは、2022年に同社初のライブコマース「Hyundai IONIQ5 ライブショッピング」を、HandsUPのトータルサポート下で開催しています。

世界的に注目を集めている電気自動車への理解を深め、HyundaiのEV車「IONIQ 5(アイオニック5)」の販売台数を向上させることを目的として、このライブコマースは実施されました。

実際に店舗へ来店したかのようなホスピタリティやIONIQ 5独自の世界観を体験してもらうべく、スタッフとリアルタイムで会話したり、質問したりできるライブ配信をおこなった事例です。

その結果、わずか1時間の配信で3台の販売に成功し、新規の見積り申し込みが10件に届く大きな成功を収めました。

②株式会社ファンケル

化粧品・健康食品メーカーである株式会社ファンケルは、Webにおけるコミュニケーションの強化と販売促進を目的として、HandsUPとともにライブコマースを実施しています。ライブコマースにより、既存顧客とのタッチポイントの強化、そして、体験価値を高めて顧客のファン化促進を狙った事例です。

従来の方法での集客に限界を感じていたところにコロナ禍の影響も重なり、カスタマーとの関係性の希薄化が課題となっていました。そのため、トレンドを押さえつつも「ヒト感」のあるコミュニケーションが感じられる配信を目指して、ライブコマースを開催しています。

その結果、ライブコマースの累計視聴者数30万人を超え、コメントも多数集まりました。そして、ライブを視聴した購入者のLTVが通常の購入者と比較して15%UPしたのです。

さらに、ライブ購入者の中でも、商材新規購入の割合が最大で7割にのぼるなど、販売範囲の拡大や活性化に大きく貢献しています。

③株式会社アイスタイルリテール

日本最大級の化粧品ポータルサイト「@cosme」の企画・運用をおこなう株式会社アイスタイルリテールは、サイト内のスペシャルイベント「@cosme BEAUTY DAY」でHandsUPとともにライブコマースを開催しています。

同サイトでは17,000点の商品を取り扱っているため、何を買えばいいのかわからないというユーザーの声が社内で問題視されていました。そこで、豊富な商品知識を有する同社の美容部員の接客を、デジタルで体験できるライブコマースを実施しました。

コンテンツによる接客を通して、接客=対面販売という価値観を改革しながらロイヤルティの高いファンを獲得、育成するのが狙いです。

ブランドを横断しながら臨機応変に商品を紹介する配信スタイルが功を奏し、平均視聴完了率は90%を超えました。また、アンケートによって通常のWebコンテンツと比較して、6倍を超える購入意欲の獲得を達成したことが明らかになっています。

特徴を確認して最適なライブコマース会社を選択しよう

特徴を確認して最適なライブコマース会社を選択しよう

ライブコマースは「ヒト感」のある接客をデジタルで表現しながら、新しい顧客の発掘、そして既存顧客のファン化を実現できるサービスです。

しかし、社内に適切な人材やノウハウが存在しないと、ライブコマース導入のハードルを高く感じてしまうでしょう。

まずは、ライブコマース会社へ気軽な相談から始めて、複数の会社の特徴を比較し、力を借りながら最初の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。