コスメ業界のDXとは。注目キーワードは「リアルタイムの対話」と「エンタメ性」。

2021年9月12日

不要不急の外出を控え、おうち時間が増える消費者も多い中で、コスメ業界は店舗販売だけではなく、ECやDXを推進する必要性が高まってきています。本記事ではこれからのコスメ業界に必要なDX化のポイントとして、「リアルタイムの対話」、「エンタメ性」を取り上げ、それらを満たす手法として「ライブコマース」を紹介します。

コロナによって店舗売上が不調なコスメ業界に迫るDXの波

コスメ業界はこれまで、制度品流通、対面販売によって多くの顧客に商品を提供してきた歴史があります。

制度品流通とは、化粧品メーカーと直接契約を結んだ小売店のみが、当該メーカーの製品を取り扱える仕組みのことです。小売店には、デパートや化粧品専門店、GMS(General merchandise store|大規模な小売店舗のこと)、ドラックストア、バラエティストアなどさまざまなチャネルがある点が特徴です。また制度品流通は、「〇〇会」、「〇〇メンバー」など顧客を組織化している点も大きな特徴だといえます。これらの顧客に対しては特典が用意されているため、顧客の定着や拡大につながっています。

一方の対面販売は、「美容部員」が、顧客に対面で化粧のアドバイスやお試しメイクなどをしながら販売を行います。顧客にとっては、化粧品のプロである美容部員からメイクや肌の手入れが学べるほか、自分の顔や肌質に合った商品を選べる点が特徴です。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大・長期化によって、対面でのコミュニケーションは難しくなり、このような背景からコスメブランドの多くは業績を落としています。だからこそ、EC化やDX化に注目が集まってきています

しかし、急にDX推進するとなっても、どのようなことをすれば良いかわからない人も少なくないはずです。またCRMの利活用など、基幹システムとの連携をすぐに実現できないことも少なくありません。

そこで続いては、実施しやすいDXに取り組むための、満たすべきポイントを紹介します。

DX推進時に押さえておきたい2つの注目キーワード

DXに取り組む際に押さえておきたいポイントはいくつかありますが、今回はその中から「リアルタイムの対話」「エンタメ性」というキーワードについて紹介します。参考にしてください。

キーワード 1  リアルタイムの対話

従来の主流であった対面販売のメリットは、直接リアルタイムでアドバイスを受けられる点にあります。しかし、現在は実店舗での対面販売を行いにくい状況です。これをオフラインではない環境で実現するために「オンライン接客」を活用する潮流も見られます。

例えば、事前予約を行って、Web会議ツールを用いたオンラインカウンセリングなどを実施することで、ツールを介して1対1でアドバイスを受けられるため、対面販売の特徴を残しつつ接客することができます。実物を触ったり、実際に自分の肌でテストしたりすることはできませんが、担当者に質問したり、専門家のアドバイスを受けたりすることで、不安が解消され商品を購入してもらえる可能性があります。

このように、オンラインでも実店舗での対面販売のようにリアルタイムの対話を重要視することが重要になってきています。

キーワード 2  エンタメ性

オンラインでの対応では、リアルタイムに加えて面白さ、つまりエンタメ性も重要となります。オンラインの場合、視聴者から有意義でない、面白くないと思われてしまうと、対面していたとしてもすぐに離脱されてしまう可能性も十分にあり得ます。そのため、ただツールを使って対話をするのではなく、視聴者が興味を持つような情報提供を行い、引き付けるようなエンタメ性を重視することが大切です。

注目キーワード2つの要素を持った注目の販売手法「ライブコマース」

ここでは、「リアルタイムの対話」「エンタメ性」という先述の2つのキーワードの要素を備えたツールであるライブコマースを紹介します。どういったツールなのか、どのような種類があるのか気になる方は参考にしてください。

DXを推進するライブコマースとは

ライブコマースとは、ライブ配信を活用した新しい販売・マーケティング手法のことです。
ライブ配信を活用しているため、チャットなどを通じて顧客からの質問にリアルタイムで反応することができます。 1回の配信で多くの顧客に向けて情報を提供できるとともに、見ている人の疑問や不安に答えることも可能となります。

また、ライブ配信の企画内容や配信者選びを考慮することで、ただの商品紹介配信にならず、面白さを演出することができます。視聴者が興味を持つような内容、面白さを意識した配信を行うことで、最後まで視聴してもらえる可能性が高くなると考えられます。定期的に配信を行えば、配信にファンがつくようになります。そこからブランドや製品のファンが生まれるほか、既存のファンはより熱心なファンになることもあります。

以上の点から、ライブコマースはコロナ禍で対面販売が難しくなった化粧品業界の、新たな選択肢となるツールだといえます。

初めての方でも安心のライブコマース支援ツール

ライブコマースを行う場合、ライブコマース支援ツールを利用してライブ配信を行うのが一般的です。支援ツールは各社から提供されており、主なサービスだけでも以下のようなものがあります。

・LIVE torutte(ライブトルッテ)
・SHOPROOM(ショールーム)
・au Wowma! ライブTV
・TAGsAPI
・ONPAMALL(オンパモール)
・LiveKit(ライブキット)
・ABEMA Shopping(アベマショッピング)
・HandsUP

ツールによっては、スタッフによるサポートが受けられるものやアプリをイントールするだけで利用できるものなどもあるため、ライブ配信を初めて行う企業でも利用しやすいでしょう。様々なツールがあるため自社の商品や要件に合ったツール選定が重要です。

初めてのライブコマースを支援する17LIVEの「HandsUP」

上記の支援ツールの中でも特に初めての方へおすすめのサービスが「HandsUP」です。
ライブコマースをどのように始めればよいかわからない人、どのツールを選べばいいのかわからない人は少なくありません。そのような方には、初めてライブコマースを行う方でも安心のサポートが受けられるライブコマース支援ツール「HandsUP」がおすすめです。

「HandsUP」は、17LIVE株式会社が提供しているサービスで、商品登録やライブ配信、さらには購入までをアプリ内で全て完結できる点が特徴です。SNSとの相性もいいため、自社のSNSアカウントと連動させることで多くの人に配信を見てもらえる可能性もあります。
ライブコマースを始めたいとご検討の方は一度ご相談ください。

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このコラムを書いたライター
HandsUP 運営事務局
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HandsUPは全世界5,000万ユーザーを抱えるライブ配信プラットフォーム「17LIVE」が提供するライブコマースソリューションです。本サイトでは弊社がライブ配信で培ったノウハウを生かし、ライブコマースに関するトレンド・業界動向からノウハウ、成功事例まで、ライブコマースの実践に役立つ様々な情報をお届けします。