アパレル業界がこれからに備えて押さえておきたい3つのECトレンド

2021年8月24日

新しい生活様式が徐々に浸透する中、アパレル業界として、今後押さえておきたいECトレンドを3つ紹介します。EC上で購入するときにサイズや使用感などの不安を払拭し、購入を後押しできるトレンドが多く登場してきています。

コロナ禍におけるアパレル業界のニューノーマルとは?

新型コロナウイルスの感染拡大によって、不要不急の外出自粛や、テレワーク及び時差通勤・通学の推奨などニューノーマルな生活が求められるようになりました。このような変化によってアパレル業界は店舗での営業が難しくなり、ECに注力しはじめている企業も少なくありません。

本記事では、アパレルECにおいて担当・関係者の方に押さえておいていただきたい主なトレンドを3つ紹介します。

アパレル業界が押さえておきたいECトレンド

本章ではこれからのアパレル業界が押さえておきたい3つのECトレンドについて紹介します。

D2Cの波。SNS等のファンマーケティングが重要性を増す

メーカーが直接販売を行うD2C( Direct to Consumer )が注目されておりますが、流通を通さずメーカーが直接販売を行うため、メーカー自体が集客できなければ、売上アップには繋がりません。そのため昨今では、メーカーが自社のSNSアカウントのフォロワーを増やすなど、ファンマーケティングの重要性が高まっています。

昨今の消費者は商品の機能的な部分ではなく、ブランドの価値や体験にお金を払う「コト消費」を重視するようになってきています。コトが重視される社会において企業がファンを獲得するための方法としてファンマーケティングが活用されています。

日常生活のデジタル化によりメディアが多様化し、情報収集方法の変化が起きたことから、SNSを用いたファンの獲得を図る企業もあり、ファンを作るうえでSNSでの情報発信は重要な手段となっています。

SNSを活用し、ファンを獲得することでエンゲージメントの向上に期待できるだけでなく、ファン同士のコミュニティが形成されることやSNS上でブランドの良さが拡散されることで更なる効果にも期待できます。

着用時のイメージを喚起するアバターやARの活用

顧客がアパレルEC上で商品を購入しようとしたときに、不安に感じることのひとつは、「サイズ感があっているか?」という点です。実店舗であれば、試着をすることで、自身の体にあっているかを確認することができます。しかしECの場合、S・M・Lなどのサイズ情報や、採寸情報でしか判断ができず、不安が残ってしまうことも少なくありません。

このような顧客の不安を解消・軽減できるとして期待されているのが、アバターやARの活用です。自身に近いアバターを作成し、サイズ感を確かめたり、ARアプリを用いて、メガネやシューズ、アクセサリーなどのワンポイントアイテムの着用感を確認したりすることができます。

サイズ感や他アイテムと組み合わせた際の印象などを事前にチェックできるため、実店舗に近い感覚で商品を選ぶことができるようになり、ECであっても不安なく購入できるようになることが期待されています。

リアルタイムなオンライン接客

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、不要不急の外出自粛が呼びかけられていることもあり、実店舗へ訪れてショッピングをする機会が減少しています。そこで、注目されているのが「チャットツールの活用」と「動画・ライブコマースの活用」です。

チャットツールの活用
ニューノーマルなショッピングのあり方として、実店舗への来店を控える人は、コロナ前よりも増える可能性があります。しかし、顧客としては、実際に商品について相談したり、詳細を確認したりしたいという気持ちは変わらないため、それらに対するフォロー・サービスの提供が必要となります。

対面での接客が避けられるなか、注目されているのが、テキストやビデオチャットを用いてリアルタイムで行うオンライン接客です。

オンライン上でリアルタイムに接客できるため、顧客の要望や不安を聴き、解消することで、購入してもらいやすくなります。また、相談をする中で追加の商品提案なども可能となり、顧客単価を向上させることにもつなげられる可能性があります。

動画・ライブコマースの活用
ECでは実際に商品を手にとって確認するということができません。実際に確認できない以上、ユーザーが得られる情報は限られてしまうため、購入を躊躇してしまう人も少なくありません。これらの問題を解決する方法として注目を集めているのが動画・ライブコマースの活用です。

動画・ライブコマースではECサイトのような商品画像やテキストだけの商品紹介だけでなく、映像を用いた紹介ができるためより、多くの情報をユーザーに提供することができます。

ライブコマースはライブ配信で商品を紹介し、商品を購入してもらう新しい販売・マーケティング手法です。ライブ配信を通じて商品を紹介できるため、視聴者と配信者がリアルタイムにコミュニケーションをとることが可能で、動画コマースよりも多くの情報を提供することができます。

ライブ配信中に視聴者から質問を受け配信者が回答することで、視聴者は知りたかった情報をすぐに取得できるため、商品の購入が促進される可能性があります。また、ショップ店員や開発者など製品に深い知識を持った人が配信を行うことで、店舗での接客と同様の効果も期待できます。

ニューノーマル時代の変化に対応し、デジタル化への投資が急務

現在注目されているECトレンドはいずれも来店しなくても商品購入の手助けとなってくれるものとなっており、ニューノーマル時代のアパレル業界には、来店せずとも来店同様の顧客体験ができるようにデジタル化していくことが求められていることがわかります。

このデジタル変革の一歩として、まずは、開発や制作コストが低く、取り組みやすい施策から取り組んでみてはいかがでしょうか。

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HandsUP 運営事務局
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